エコキュートは、エネルギー効率の高さから注目されていますが、選び方を誤るとトラブルのもとになることもあります。そこで本記事では、エコキュートがなぜやめておけといわれているのかの理由や失敗しない選び方を紹介します。エコキュートの導入を検討している方の参考になれば幸いです。
なぜエコキュートはやめておけといわれているのか
インターネットでエコキュートと検索すると、やめたほうがいいと検索エンジンに表示されることがあります。
なぜ、やめたほうがいいといわれているのか、その理由について、まずはみていきましょう。
初期費用が高額
まず、ひとつ目の理由は、導入にかかる初期費用が高額である点です。
エコキュートは、施工費を含めると35~60万円が相場とされています。しかし、エコキュートを導入すると光熱費が節約できるため、長い目で見ると初期費用は回収できます。
お湯切れの可能性がある
エコキュートは、お湯切れの可能性があるという問題もあります。
基本的にエコキュートは、夜間にお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めておく仕組みです。そのため、使いすぎると貯湯タンク内のお湯がなくなり、お湯切れが起こります。お湯切れが起きてしまうと、お湯を再び沸かすまでに時間がかかってしまいます。
そのため、家族が多かったり、長風呂が好きな方からすると、やめておけという理由となるのです。
深夜プランに変更が必要
エコキュートを導入する場合、電力プランを深夜電力プランへ変更する必要があります。
これは、深夜にお湯を沸かしたりする必要があるためであり、節約のためにも変更は必要です。この変更の手続きがめんどうだと感じる方もいることから、やめておけといわれてしまう理由のひとつになっています。
水圧が落ちる
エコキュートの導入によって水圧が落ちるケースもあります。
エコキュートは、貯湯タンクに溜まったお湯を使用するため、通常の水道管よりも水圧が低くなるのです。具体的には、通常の水道管の水圧500kPaといわれているなかで、エコキュートの水圧は170~180kPaです。水圧が弱くなることで、物足りなさを感じる方もいるため、やめておけといわれる理由となっているのです。
エコキュートにはメリットがたくさん!
上述で、エコキュートはやめておけといわれる理由を紹介しましたが、エコキュートには、導入することで多くのメリットもあるのです。
以下で主なメリットについて述べていきますので、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
光熱費が大きく節約できる
まず、光熱費が約3分の1まで安くなるというメリットがあります。
従来の給湯器に比べてエネルギー効率が高く、効率的にお湯を沸かせるため、光熱費を大幅に削減できるのです。具体的に月平均でみると、ガス給湯器が7,500円程度だった場合、エコキュートは3,000円程度ですみます。
断水時や停電時でも使える
エコキュートは、断水時や停電時にも使えるというメリットもあります。
一般的なガス給湯器や電気給湯器と異なり、エコキュートは断水時や停電時でも、貯湯タンク内にお湯が残っていれば、通常どおり利用できます。これにより、災害時などにも気兼ねなくお湯を利用できるでしょう。
火災のリスクが少ない
ガスや灯油と違い、エコキュートは火を使わないため、火災リスクが低減します。
ガス漏れや一酸化炭素中毒などの心配もないので安心です。そのため、小さな子どもやお年寄りのいる家庭には、とくにおすすめといえます。
地域によっては補助金がでることも
エコキュートの導入には、地域によって補助金が出るケースもあります。
自治体やエネルギー関連の団体などが、エコキュートの導入を促進するために補助金制度を設けている場合があるのです。いま住んでいる地域はどうなっているのか事前に確認しておきましょう。
エコキュートの失敗しない選び方
せっかくエコキュートを導入したのなら、失敗や後悔はしたくないでしょう。
そこで、最後にエコキュートの失敗しない選び方についてみていきましょう。
生活パターンや電気使用料を確認する
まず、自身や家族の生活パターンや現在の電気料金プランを確認しましょう。
エコキュートの使用時間や貯湯量によって電気料金が変わるため、自分の生活に最適なプランを選ぶことが大切です。上記でもお伝えしましたが、基本的には深夜電力プランへの変更がおすすめです。
使用量に合ったタンク容量を選ぶ
使用量に見合ったタンク容量を選ぶことが重要です。
タンク容量が少ないとお湯切れのリスクが高まりますが、逆に大きすぎると無駄な電力消費につながります。家族の人数やお湯の使用量に応じて適切な容量を選ぶことが必要です。
高水圧タイプを選ぶ
水圧が弱くなることを危惧している場合は、高水圧タイプのエコキュートを選ぶことを検討しましょう。
一般的なエコキュートは水圧が低くなることがありますが、高水圧タイプはそれを補えます。
価格だけで選ばないこと
欲しい機能が付いたエコキュートを比較検討することが大切です。
安価な製品には必要な機能が搭載されていないことがあるため、安さだけで選ぶのではなく、自身が求める機能や性能をしっかりと確認しましょう。
まとめ
エコキュートを選ぶ際には、じゅうぶんな下調べをしておきましょう。やめておけといわれる理由の多くは下調べ不足です。適切な情報収集と選択が、エコキュートのメリットを最大限に活かす鍵となります。生活パターンや家族構成などを考慮し、適切な容量や機能を選んでください。これらを踏まえてエコキュートを選ぶことで、快適で省エネな生活を実現できるでしょう。